Lot No. SS15279 / SAILOR MOKU PRODUCTS PALAKA CHECK WORK JACKET

TEXT：　サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家中野喜啓（YOSHIHIRO NAKANO）

サトウキビ畑やパイナップル畑での労働に従事する日系移民たちを支えたワークウエア「パラカ」。ヴィンテージクロージングの中でも特に貴重なそれらのミュージアム・ピースを紐解き、現代に蘇らせているのがサンサーフの「ハワイアンワークウエア」シリーズ。

ハワイのレイルローダーたちと言えばシュガーケーン・トレインと呼ばれる収穫されたサトウキビを砂糖の精製工場まで運ぶ列車の乗務員たちのこと。戦中は兵士たちを運搬する列車として稼働した。彼らの纏ったワークウェアは多岐にわたり、松阪木綿、久留米絣、芭蕉布など様々な生地が使われていた。今回もハワイのコレクターから借りた資料をもとに、絣素材が基となったデザインで作られたパラカチェックのジャケットを復刻。前身頃には2つのフラップ付きのパッチポケットと胸ポケットというシンプルなつくりで、ボタンは装飾の施されていないドーナツボタンが使用されている。